茶鏡のブログ

駆け出しのWebデザイナーが文句ばっかりぐちぐちぐちぐち言う日記です。

働くことを夢見て、散った日

写真はMBPと来年のほぼ日手帳です。くしくも、これを買った日に、今働いている会社を今年いっぱいで辞めることとなりました。

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重い言葉

私の胸には長らくずしーんと鎮座している言葉があります。

「私、頭が悪すぎて働けないんです」

働く夢を抱きデザインスクールに通いながら、某有名ストアでレジのアルバイトを始めたときのことで、この言葉を発したのは、ほぼ一緒に入ってきたバイト仲間の女の子でした。
「いや、わたしもやから」と内心思いつつ、これがとても重い言葉であったことをあとで知ります。

彼女は毎度綺麗にお化粧してやってきて、一生懸命働いていましたが、病欠やら、出勤しても体調を崩して倒れるということが頻発。ちょっと経って、彼女は精神障害者(なんの障害かはわからない)であることが発覚。復帰したりお休みしたりといろいろあって、辞めることになったようです。

彼女の最後の日の去り際に偶然でくわし、「辞めるんで…」との言葉に「お疲れ様でした」としか言えませんでした。
きっと彼女も 働く夢 を持っていたに違いなくて、あえなく散った瞬間に立ち会って。

これの後か前かだったか、(程度の差はあれ)私も精神障害者だ、と知らされます。

障害者であることを言い訳したりしたことはあっても、就職が決まらなくても、バイトや仕事がうまくいかなくても、この言葉は飲み込んでいました。

働く夢、敗れたり

学業がうまく行かず新卒カードを手に出来ず、大変な努力をしてアルバイトをして学費を稼ぎ、手に職をつけるためにデザインスクールに入ります。いつの間にかというか最初から、デザインでどんなことがしたいかということよりも、とにかく就職することににこだわっていました。

ある日、スクールの先生から 「なぜ就職したいの?」 との問いをぶつけられてこう答えました。
「お金も欲しいけど、社会的な信用がほしい」

「働き方」「ワークライフバランス」という言葉があったかなかったか、のときで、就職もせずにアルバイトをしていることが恥だとされていた時代です。ガイジだと言われっぱなしではなく「きちんと自立した人間になりたい」という思いだけが自分を動かし、「就職したい」と言ってはあらゆる場で空回りを続けていました。

ご縁に恵まれ、思っていたのと方向は違いましたが、数年、社員として働くことができました。
が、2社目へ転職が出来たのも束の間、今年末で辞めることになりました。

今年の夏に転職した会社で、仕事のスキル以前の、スケジューリングから、タスク管理、メモのとり方、PC操作のことで何度も何度も叱責を受ける日々が続きます。発達障害者全般に言えるかはわかりませんが、私にとっては最悪のメソッドでした。
それは、社長が、30歳を越えていてスキルもない私に早く成長してもらいたいとの思いからであり、病院のドクターからも辞めることをすすめられつつも続けていましたが、頑張ろうという気持ちよりも、苦痛が上回り、体調を崩すようになってしまったので、辞めることを決断しました。

会社のことを悪くは思っていません。いいものを作っている会社で、社長もスタッフも良い方です。ただ、ドクターのいうに「相性が悪い」という話で。

前の会社(広告デザインの会社)にいたままでは他のところでは通用しない、とは思っていたけれど本当だったんだなあって、心の中で乾いた笑いが響きます。いよいよ、もう働けない、人生終わった。と感じた瞬間。

その時、某ストアで一緒にバイトした女の子の、例の言葉がずーっと浮かんで、離れなくなりました。

「私、頭が悪すぎて働けないんです」

Webの仕事をオシマイにします

バイトの時を含めると6、7年近く携わっていた「Webの仕事」を、今年末をもって、オシマイにします。もしかしたら簡単な更新とかはやるかもしれませんが、Webを生業にするのはもう辞めようと。

電話で辞意を伝え、社長と話をしているうち、「Web業界でやっていくなら、茶鏡さんの年齢と能力ではどこも採ってくれないし、どうしてもやりたいなら人の何倍もの努力をしないとダメ」と言われました。

なんぞ、とか思わず、素直に、そうだな、と、スッと納得しました。
Web業界で働きたいなら会社にしがみつくし、Webに対する興味関心がなくなり、モチベーションが下がり、楽しみが見いだせなくなってしまった今、しがみつく意味もありません。

Webとの関わり方に迷いを感じていて何がしたいのかわからなくなり、日々変化する情報が追いきれなくなっていました。ただ、デザイナーやれエンジニアやれ、妙なあこがれを抱くだけ抱いて、ただただ、我流で、なにもかも中途半端に、ずーっとやっているのでは、意味がないし、プロとしては厳しいなと。

SNSにも書きましたが、WebやITきっかけで出会った方々を裏切る意図は、全くありません。むしろ、そうした方々のおかげで、私は数年Webの仕事ができたといってもよくて、感謝です。

ただ、つくづく、私はITとかパソコンとかとは、合うようで、合わない人間なんだなと思い知らされました。若い時に「PCがないとなにもできない人生なんか嫌だ!」となったぐらいだしな……。

今後の展望

まだノープランです。

心身の健康と取り戻すのが先決ですが、働くこと(=就職)自体を夢にするのはもう無謀とわかっているので、新しい夢を見つけられたら。ブログもどうするかな、続ける意味、あるかな。