茶鏡のブログ

駆け出しのWebデザイナーが文句ばっかりぐちぐちぐちぐち言う日記です。

またまたStartup Weekendの話 〜お客さん導き出し隊の巻〜

9月に行われた、 Startup Weekend 守山のプレゼン見学に行ってきました。
Startup Weekendてなんじゃらほいという方はこちらStartup Weekend 奈良

奈良のStartup Weekendに参加しているのだからもうええやろ、と思われそうですが、なぜ見学を決めたのかと言うと、3日間の成果物に対して、UXが考えられない私の自分なりの考察をしたかったからです。

UXってなんぞ???という問いに私でもわかる答えを返してくれたひとに、まだ出会ったことがないわけですが、課題設定をしてUXからビジネスプランまで考えるこのイベントは良き学びの材料だと思いました。

自分が3日間参加しているとプレゼンのときには自分らのことでいっぱいに、終わったらすっからかんになるし。

というわけで、私はプレゼンを鬼の形相でメモを取っていました。書かないと忘れる。

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今回のプレゼン内容は、当事者性のあるプラン が多かったです。スピーカー(おそらくピッチをした人)自身が課題の当事者だったりするケースです。

ここで私が大ハマリしてしまったところは、「プランに共感した」=「自分軸でものを見てしまった」というところです。課題に共感してこれがいい!みたいになってしまいました。
自分がお客さんならばそれでいいのですが、SWのジャッジが何を評価するのかとか、課題解決やUXの勉強をしにきたとか、すっかり見失っていました。ダメだ〜〜。

課題解決には当事者意識というものは必須なのですが、当事者自らが考えるとなると、共感・理解してほしい!という意識・方向性になったり、自分に都合のいいもの(ソースは俺!とか)を考えたりしてしまいがちです。(もちろん、一切検証してないわけではナイはずですが)そしてプランを聞く側もそう捉えます。

例えば、私の場合、ある障害についてのプランには大いに共感しましたが(障害者だから)、某大学専用アプリには全く興味がわきませんでした(大学行ってないからわからない、学生ノリ嫌い)。

ところが、一緒にプレゼンを聞いた方とお話していると、見方を変えれば、某大学専用アプリはめっちゃ良いアプリだということに気づきました。ターゲット変えれば色んな人に売れるってスケールアップの可能性めっちゃあるし。障害福祉関連は補助金などで持続可能性を考えることはできてもスケールアップはとても難しい。

お客さんが見えていなくてもダメ、お客さんが見えすぎ(ターゲットis自分)ていてもダメ。大切なのは、検証によってお客さんの姿を導き出すこと。誰にでも当てはまるものであれば何を根拠に絞るか。

そして導き出されたお客さんにとっての課題を、最適な体験をもった 解決方法を更に検証し、どうやって儲けるか考えていきます。コレを54時間で考えるってチョー大変。「共感・理解してほしい」という方向性で攻めて、情や個人的な価値観にふられるとイベントの趣旨がブレブレになってしまいます。

某大学専用アプリは、最終的なターゲットの決定こそ「???」となったわけ(そこが隙だったのかも)ですが、課題設定とお客さんの心理によりそったプランは正解だったと思います。メモに「カスタマージャーニー」と書いていたけれど、体験の検証を詰めればもっといいものになりそうな予感がしました。

天理のSWに参加したときは、自分の都合のいいものを考えていて、お客さんの検証を殆どしていなくてコーチングで全員から指摘を受けたことを思い出しました。

さてはて、某大学専用アプリのことばかり書いているけれど、他のプランもおもしろかったし、どっこい優勝したのは、スマホを使ってAIに相談するアプリ。コレも「学校のいじめ問題」という当事者性のある課題でした。考えたの現役の小学生。
課題設定、お客さんの設定(小学生の親)が極めてシンプルで、体験の部分の説明に隙がなく、コレ勝てるんちゃうかと思いました。でも今考えたら某大学専用アプリでも良かったんじゃないのかなとも思ったり。だってAIに相談するアプリには「ペッパーくん」という大変な強敵がいるもの。でかいけど。

めちゃくちゃとりとめなく書いてしまいましたが、とっても面白かったです。参加者、関係者の皆様、ありがとうございました。

おまけ。優勝した小学生の女子に将来の夢を聞きました。あるものを作る仕事で、その理由がメッチャいい。「アーティストじゃないけど…」と言うてたけど、芸術家も捨てたもんじゃないぜ!貧乏だけど!