「考える」野村克也超入門
はじめに
私は20代の中盤に野村克也氏(ノムさん)の著書に出会いました。それまではTVでボヤキを披露しているというイメージでしたが、「野村ノート」を読んで感銘を受けました。野球わからんのに。
野球哲学、リーダーシップ論などなど説かれています。感銘をうけた考え方の一つに「考えて仕事に取り組む」というところです。実践できておりませんが。
今回は最近読んだノムさんの本をおすすめしつつ、是非ノムさんに触れていただきたく「野村の考え」をちょっとだけ紹介します。
若い人におすすめ本「そなえ」
そなえ ~35歳までに学んでおくべきこと~ (だいわ文庫) (だいわ文庫 D 319-1)
- 作者: 野村克也
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2016/05/12
- メディア: 文庫
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35歳――。
プロ野球選手にとっては(中略)そろそろ現役を引退し、第2の人生を歩み始める時期だといえる。
(中略)
あるいは、それまでの人生を一度リセットし、新たなスタートを切るとしたら、ギリギリとはいわないまでも、かなりの覚悟がいる年齢ではないかと思う。
いずれにせよ、人生の一つの節目、大きな岐路を迎えるときが35歳だといえるだろう。
帯に「その差はいつ生まれるのか。」と書いてあります。怖いです。
「そなえ」の章立てを引用しておきます。
- 第一章 人間的成長なくして技術的進歩なし
- 第二章 「失敗」と書いて「せいちょう(成長)」と読む
- 第三章 満は損を招き、謙は益を受く
- 第四章 おのれを知り、徹せよ
基本的な考え方は「野村ノート」に凝縮されているのですが、野球がわからないと結構つらいです。「そなえ」はそのあたり噛み砕いてあり野球の話を自分の話に置き換えて読むことができます。
野球のわかる人は、ノムさんの野球人としての具体的なエピソードが盛り込まれた「野村ノート」も是非読んでみてください。
- 作者: 野村克也
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/11/19
- メディア: 文庫
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野村の考えをチラッとご紹介
「思考が人生を作る」
他の本のことも入っていますが今回は「考える」ことテーマに、チラッと紹介します!
人生観
ノムさんの指導の特徴の一つに、野球の技術はもちろんは「人間としてどう生きて行くか」を説くところにあります。
野球(=仕事)への考え方・取り組み方、他者への感謝の心・礼節に、自分と世界との関わり=人生観について考え、ひいては将来のことを考え自分を磨き続けること。
仕事と人生は切り離せないもので、技術を磨いても考え方や取り組み方が変わらなければ進歩しない。その評価は他人が決めるもの。見ている人は見ている。
常に考えろ、感じろ、メモを取れ
戦力がない。だからこそ勝負に勝つために、相手チームのデータを取り、選手の癖や心理を読み、気を配る。相手の立場になって考え、戦略的に戦う。ときにヤマを張る。「ID野球」と呼ばれるゆえんです。自分自身に対しても同じことで、失敗した時になぜ失敗したのかを考え、自らの強み・役割は何かを考え、創意工夫をし、そのために必要な努力をしていく。それには、常に感じる力が必要になる。
球界でメモ(長年の経験の蓄積をまとめたノートを選手に配っている)と言えばノムさんですけども、感じたことをアウトプットすることで脳みそに刻まれていく。あと人間書かないと忘れます。
おわりに
気づきを与えてくれる氏の考えは枚挙にいとまがないです!ちょっと著書の継ぎ接ぎになってしまいましたが、ボヤキのノムさんからすこしイメージ変わりましたでしょうか…。
是非著書を読んでほしいのですがTwitterの名言Botもありますので、忙しい方はフォローしてみてはいかがでしょうか。
本稿は野球がわからない人が書いたノムさん紹介で甘いところがあるかと思いますので、ご意見ありましたら是非コメント欄へお寄せください!