CoderDojoでデザインやろうぜ
地元のDojo・CoderDojo 奈良・生駒の新たな試みとして、「デザイン」 をやってみようということでメンターをやってきました。
ざっくりとした感想を言うと、やっとまともにメンターができましたが難しかった です。デザインを教えるってなんだろうということを改めて考えさせられました。
もしウチのDojoでデザインをやってみたいと思われる方がおられましたら、個人の感想・一つの意見としてお読みいただけますと幸いです。
私はまだ未読なのですが、地元のDojoの公式教科書はこれです。
- 作者: 平本久美子
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2016/12/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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当日の様子
ツール選び
誰もIllustratorなどもっていないのでこの辺は悩ましいところです。
今回は作りたいものに応じてツールを変えました。
チャンピオンの若林さんが教えてくださった、Webベースの簡易デザインツール「Picky-Pics」を使う子と、Wordを使う子に分かれました。
Picky-Picsについてはまずチュートリアルをみんなでやり、Wordは知らない機能を教えてあげました。
Picky-Picsは無料で気軽に使えて、それなりのものができる点では良いのですが、テキスト機能が弱かったりと、作りたいものによってはキツイです。
ネタ出しに時間を食ってしまう
デザインするにはまず材料が必要なのですが、作りたいものが漠然としている=材料ゼロで、写真をネットで探したり文章を考えるなどで時間を取られました。
作りたいもののイメージや写真・原稿を持ってきてほしいとお願いしてもいいかもしれませんが、それもメンターの助け無しでやるのもハードルが高いのかなあ…。
子どもたちは、デザインをブラッシュアップすることに関心をもつのか
実は、デザインすることで時間がかかるのはこれです。
ツールの使い方だけを教えるのでは、意味が無いので、ある程度出来上がりそこそこ満足してそうな子にこう声をかけました。
「これ何が一番言いたい?」
例えば名刺だったら自分の名前です。
作品を見せてもらうと、写真の大きさがバラバラだったり、友達に贈るカードなのにメッセージと自分の名前の文字サイズが同じだったりしたので、そのあたりの整理を指示しました。
「もっとかっこいいものが作りたい!」などの欲求があればまだよいのですが、そうでなければ、自分の作品に介入されるのは大人でも割と受け入れ難いことですので、嫌な気持ちにさせなかったか少し心配です。
自由な発想で作ってもらうことがまずいちばんですが、よりよくすることに興味を持ってもらうにはどうしたらいいのかな〜と悩みます。そこが教科書の使い所でもあるのですが。
Dojoでデザインをやるということは
私の個人意見ですが、デザインを教えるとは どうすれば、より自分の言いたいこと・表現したいことが相手に伝わるか を教えることです。
そういうスタンスでメンターをしていて、「これもらったらうれしくなるね!」とかそういう言葉をかけてみたりしましたが、なかなかそれを子どもたちにわかってもらうのは難しいです。
もしも「かっこいい名刺が作りたい」という話になると、「なぜそういう名刺をつくるの?」「誰のためにつくるの?」という対話が必要になります。
もっと、そういう対話や、ブラッシュアップに時間をとりたかったのですが、実際はツールやネタでなかなか思い通りにならないとかで四苦八苦でした。
本当のことを言えば、ツールを使う必要もないと思います。手書きでは気分上がりませんしCoderDojoじゃなくなっちゃいますが…。
もし、Dojoでデザインをやるのならば、つくる作業工程のどの部分に重点を置くかを考え、まずどんなことを教えるかをDojo(もしくはメンター)なりに定義 して、それを保護者の方にわかってもらった上で参加してもらったほうがいいのかな。と思います。
なんとなく偉そうですが、手探りでも続けていけたらいいなあ。