開発できないけど、DevLOVE関西 〜Decision〜 にいってきたよ!
エンジニアの勉強会「DevLOVE関西 〜Decision〜」に、開発者でもないのにいってきました。
Firefox OSの勉強会の時と同じパターンですな(笑)
以前から興味を持っている、ITベンチャー企業・ソニックガーデンの社長、倉貫さんのお話が聞ける!というこれまた、単純な動機です。Decisionとは、決断という意味です。わたしはプログラミングはhello worldでとまるし、若い時に挫折したので、書いて、なにかがつくれるだけでもすごいと思うのですが、その中でも一目置かれる方々の働き方を知りたくて行きました。
超ロングテキストですけど、続きからどうぞ!
あと初めてMarkdownで書いたので構成がいつもとちがいます。
もくじ
- 動機
- セッション
- 生まれた問い
- ほかに、響いた言葉
動機
ソニックガーデンの倉貫氏のトークが生で聴けるというミーハーな理由からです。
わたしの肩書きは「Webデザイナー」ですが、デザイン事務所の「社内でHTMLをすこしだけ知っている人」という役割です。この役割は前職の某デザイン事務所のバイトから変わっていません。
ソニックガーデンを知ったのは、前職で「Webの仕事するなら知識レベルでもITテクノロジーを勉強せな!」で調べていたときです。「プロダクト/機能は本当に必要かを問いただし、お客様と対等に、一緒になっていいものをつくっていく」という、わたしともしかしたらデザインする人にとって、理想的なものづくりのかたちの一つを、ビジネスとして成立させている思い切りです。そのときからずっとファンです。
だって、お客様が持ち込んだ企画をぼろくそに言うんですよ。そんなチョーめんどくさいこと、なかなかしないじゃないですか。
あと、今日まで、技術がわからない人を相手に話すことは、おかげさまで日々鍛えておりますが、逆にその道のプロと話す、話をきくことがなく、感覚を知る機会がほしかったこと。今回の勉強会のジャンルが「キャリア」で、今後の活動の参考になったらいいな〜と思って、軽い気持ちで参加しました。
セッション
現場より、真実に向かう意思
大きな企業内で、アジャイル開発に取り組むチームビルディングのお話。スピーカーの椎葉さんが働きたいと思うチームを作ると、決意。その決意と、ビジネスゴールに向かって、ひとつひとつ現実をクリアしていく。チームが変化して行く様子、忙しい上司に10秒でわかってもらうタスクの見せる化など、いますぐ真似したいこともあります。
プログラマから経営者へ変わる決断と、プログラマを一生の仕事にする決断
ソニックガーデンの倉貫さん×プログラマの伊藤さんの対談。出世すればするほど好きなプログラミングを続けられない。会社が変わらないなら、日本の商慣習を変えればいい。おおこれぞ起業マインド!
ソニックガーデンのプログラマは、レストランのオーナーシェフを目指してほしいということ。自分で作って、経営もして、弟子をとって送り出す。どんどんのれんわけされた組織は小さくても、各々のネットワークやビジョンが、プログラマにとってもお客様にとってもよき環境をつくりだす。ものづくりの環境を作りたいと考える人は、個人の力を信じ切ってる。
キャラ立ちしたエンジニアになろう!
セルフブランディングとは、自分のビジョンや行動を穴があくまで見つめ、見えたら、それを人に伝え実践することで、商売でなくても難儀なこと。ところがエンジニアは特定の技術に精通することによって、「なんとかの人」なれる!超シンプル!と論じる、PHPの人・新原さんは、日本一周自分探し旅の後、起業。「決断の大きさはあくまで結果論」とキッパリ。決めた後どうするかが大事!という視点、ぐずぐず決められない人には見えてこないし、なんでもできるようになりたくなるよね、ああやっぱり難儀!
大企業、未踏ソフトウェア、起業 - 様々な働き方から学んだ「モノ作り」のエッセンス
ヌーラボ(サルでもわかるGitのドキュメントにはむっちゃお世話になっております!)のエバンジェリスト、染田さん。わたしは現職まで約10年ずーっとプータローなので、いろんな働き方を知りたい!と聞いておりました。つくることがすきなひとは、まず、つくりたい。その思いで大企業を辞め、未踏ソフトウェアへの挑戦、起業。誰でもぶつかる、ものづくりを「ビジネスとして成立させる」現実。そこから、成功したい、きちんと対価を得てお客様に喜んでもらいたいというに昇華していく。「今は、問題すらわからない状況でものを作らなければいけない」という引用にショックをうけましたが、だからこそユーザーと、自分たちと、時機をよくみつめなければならない。
生まれた問い
本当にWebやる気あるの?
これはゲストセッション終了後のディスカッションで、私が抱えている問題から生まれた問い。悩み相談になってまいました……おなじグループだった方、すみません。
答えは、なかったら勉強会にはまずいきません。
ただ自分の活動領域について「デザイナー」ということに、ほんとうにそうか?と。懇親会で自分が今やっていることを話すと開発寄りやね、と言われたりもしました。そんなつもりはない〜
- どうすれば、HTMLやITスキルをもっていない人とうまくWeb制作ができるだろう
- どうすれば、自分が持っているWeb知識をデザイナーに活用してもらえるんだろう
いつの間にか、デザインするとか、作ることそのものよりも、そういうことばっかり考えるようになっている自分がいました。単純に自分が楽したいだけかもしれません。
HTMLを知らないデザイナーと仕事をするときは、端末によってテキストの書体が変わることを納得させることが最初のステップです。印刷物と同じ感覚で作って、コーディングで帳尻を合わせることは、例えばレスポンシブWebであればもはや不可能です。書籍装丁などは印刷だけ極める道もありだと思いますが、私が働く会社は広告デザインなので、その選択肢はないです。
デザイナーが日々生み出す、思いが伝わる、なにかしたくなる、魅力的なアウトプットが、Webとなったら仕組み上の理由でフィニッシュが残念になることがイヤです。実装スキルや体系的なノウハウが足りない、コミュニケーションの問題。今はないなりに一緒に考えてる感じですが、そこのところがいま自分に求められていることで、キモだなあと認識しております。
あ!作ることから逃げているのではないのですよ。作ることからは逃げたくないです。
でもって、Web制作をするノウハウが圧倒的にないから、作ることをもっとがんばるぞ〜。
デザイナーが開発の勉強会に参加して、何を持って帰ろうとしているの?
これは、調子に乗って参加した懇親会で、締めの間際に聞かれたことです。正直ですね、こんなミーハーな理由でやってきてた私には、相当手痛い問いですわ。
あの日のdecisionは「懇親会に参加する」ことでした。「この勉強会ええなあ」と思ったからです。開発現場をよくしたいと思っている人の勉強会、ですから、前項にかいたようなことと意識が似ているのかもしれませsん。初めの中村さんのセッションやゲストセッション紹介を聞いて、これはやばい、聞くのにものすごく頭使う!と、しこたまお弁当食べました。
会場で本も売ってた、「アジャイル開発」ついてぐぐったのですが、これは大げさに言うと、プロダクト開発の流れ自体が覆る、経営に直接かかわりますね。デザイン制作では、求められることが仕組みではないときは、難しそうです。問題を引き出すコンセプトワークやビジュアルを洗練する作業は、細かく切れないからです。デザインをして行く上で、実装や仕組みも同時に考えるときだったら、あるかも?
素人考えですが、アジャイル開発は、取り入れて、自分(のチーム)なりのアジャイルを作っていくものではないでしょうか。倉貫さんの「これアジャイルじゃないといわれる」、椎葉さんの「アジャイルという言葉を使わずに人を説得させる」という言葉からも伺えます。会社のビジネスとして取り入れる(営業の人を巻き込む)か、チーム体制として取り入れる(営業の人を納得させる)か、でも違いますね。最初いると言っていたモノがいらなくなる、っていうのが可能で、「本当にコレいるの?」「そもそも何のために作ってるんだっけ」という、そもそも論がしやすくなります。大切なことはプロダクトの目的。変化のスピードが速くなり、そういうやり方を必要とされ始めているのが素敵なことです。
テーマも関係があるかもしれませんが、普段仕事していてめんどくさくてタッチできない、でもって社内の仲間には言いにくい、本質的なことを議論しやすい勉強会だなあと思いました。そういう話は、理想論や絵に描いた餅になりやすいのですが、今回のセッションでは、経歴や取り組んだことなど「現実」から「未来」への持って行き方の話だったので、腑に落ちやすかったです。
勉強会で持って帰るのは、学んだことに対する「問い」(で、懇親会で、問う)なのですが、自分に対する「問い」という宿題を持って帰ることに。とほほー。おかげさまで、私のWeb&デザインのカテゴリーにおける活動についても、すこしですが、悶々と悩んだり不安を募らせることなく、向き合うことができました。
宿題の答えにはなっていませんね!ははは。
ほかに、響いた言葉
- 他人の人生に参加したい。
- ドキュメントなしでうまくまわす。
- わざあり+わざあり=一本。
- リアルタイムアナログブログ
思った以上に、参加してよかったです。ありがとうございました。
My decision
ないしょです!またそのうち!